「これからは、可愛らしゅう生きていくんよ」
「えっ、可愛らしゅう?」
「可愛らしゅうないことは言わんのんよ」
施設に入る前にそんな会話がありました。
その言葉通り施設に入ったら「なんぶさん」「なんぶさん」
といろんな人から声をかけてもらって人気者でした。
ある日、施設に面会に行くと、2・3人の男の人に
囲まれた母がいました。
ニコニコと黙って笑う母の周りに男性が
いっぱいモテモテでした。
「可愛らしく生きていくとひいきされるんよ」
面会に行くたびに言っていました。
介護の人からも特別に良くしていただきました。
面会に行く私たちにも声をかけて頂き、良くしていただきました。
本当に有難いことです。善が善を呼ぶこんな世界を感じました。
笑顔で毎日を活き活き生きる。
母のようにこんな活魚のような人生を私も送ります。